Hat!してGood!でジェントルマン?
30年程前から気になって仕方ない事があります。
それは、Hat帽子に関する事です。
その場面を、テレビなどで見かけると、ちょっと不愉快になります。
何が気になるの?
何が気になるのかというと、Hat帽子を被ったままの飲食です。
私ぐらいの年代の方は、室内での着帽も咎められたものです。
それが、食事中にHat帽子を被っているなんて有り得ません。
また、目上の方の前でもHat帽子を被ったままなのも如何なものかと思います。
帽子の歴史
世界
あーだ、こーだ講釈垂れる前に、そもそも帽子とは何なのかを、調べてましょう。
世界史では、古代エジプト時代紀元前4000年には、王様が王冠を被り、民衆は頭巾をしていた事が遺跡調査で確認されています。
おそらく始まりはもっと古く衣服の始まりと同じくらいなのでしょう。
目的は、砂埃や日射し避け、防寒と環境に対応するためと、髪の毛を束ねるや汗の滴りを抑えるなどの実用面からだと推測されます。
集団生活が始まって人に役割が生まれました。
その役割を示すマークとしても使われたのでしょう。
それが、王冠や神父の帽子ですね。
時を経て、中世ヨーロッパでは糞避けの意味合いもあったようですよ😃
鳥の糞ではないです、当時のヨーロッパではトイレではなくオマルで用を足し、窓から捨てるのが習慣で2階から捨てられた糞尿を、被らないようにするのが、帽子を着用する理由の一つだったらしいですよ😆
日本
日本では、日射し避けの笠や麦わら帽子などが庶民の間で使われていましたね。
やはり日本でも、役割を示すための帽子が存在しますね。
神官、皇族、貴族、武家などが、それぞれの礼服が有りその一部として帽子、烏帽子が含まれていました。
これは、西洋のタキシードや燕尾服と同じ風習ですね。
江戸時代には、手拭いで頭巾をつくっていましたね。
現代の帽子を着用するようになったのは、明治維新後で洋服を切るようになってからです。
羽織袴に山高帽といった和洋折衷の出で立ちが、つい最近までみうけられましたよね。
明治維新以降、帽子が紳士の身だしなみという風潮が出来たようです。
帽子の役割
帽子の役割には3つの側面があります。
1つ目は、日除け、防寒、保護といった機能面
2つ目は、職業、階級など役割を示すマークとしての側面
3つ目は、ファッションアイテムとしての側面
機能面
この場合は、ほぼ屋外や現場、工場での使用ですし、使用目的がはっきりしていますね。
屋内のしかも飲食時に被る必要性がないですよね。
ゴルフ場のレストランでも見かけますが、帽子掛けが入り口に設置されています。
ここでは、帽子を脱いでくださいということですね。
昭和のドラマで、割烹着姿で頭に手拭いを巻いた婦人が、来客の応対に頭の手拭いを取るシーンを、覚えているだろうか?
客人に対しての敬意を示しているのです。
マークとしての側面
この場合は、儀式での飲食を除いて、やはり飲食時は脱帽ではないでしょうか。
軍隊の食事風景を、撮影した写真を見ても前線地域以外は皆さん脱帽しています。
ヨーロッパでも
『もしその人物が家の中に入ってきて帽子を脱ぐようなら紳士。帽子を脱がないのなら紳士のふりをしている男。そして、帽子をかぶっていない人物は紳士のふりをすることさえあきらめている男』
紳士を見分ける方法として、こんな言葉が生まれました。
帽子の文化が長いヨーロッパでも、室内での着帽はマナー違反とされていたのですね。
ファッションアイテムとしての側面
着飾る為の着帽なのに、マナー違反を犯していれば、逆に破廉恥な格好となってしまいます。
女性は、これが許されたのです。
男性社会の中での女性に対するハラスメントだったのかもしれません。
女性は、花瓶の花や彫刻と同じで、綺麗であれば良いという蔑んだ意識があったのではないでしょうか。
結果(爺イの講釈)
こうして見てくると、やはり飲食時は脱帽するのが最低限のマナーだと、改めて知ることが出来ました。
同じ着帽マナーをテーマにしたブログも拝見しました。
その中には、ケースbyケースで周りが不愉快でなければ善し、としているものもありますが、周りが不愉快かどうかを、どうやって見極めるのでしょうか?
爺イは、断固飲食時の着帽Noです。